ニキビ・ニキビ跡の内服薬の効果はある?ニキビの種類別に解説!

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この記事で分かること
  • ニキビやニキビ跡に対して内服薬の効果があるか
  • ニキビの種類別の内服薬の種類
  • 内服薬の効果はどれくらいで出るか
  • 処方薬と市販薬の違い
  • お薬を使用する際の注意点

ニキビ・ニキビ跡に内服薬は効果あるの?

にきび・ニキビ跡は内服薬での治療の効果を期待できます。ただし、市販薬と処方薬では内服薬としての効果に差があります。

処方薬の場合はニキビを治すために殺菌したり炎症を抑える薬などがありますが、市販のものはビタミンを補ったり、ニキビ用の薬でないものがほとんどです。

そのため、しっかりと効果を実感するためには医師に処方してもらえる内服薬を服用するようにしましょう。

ニキビの種類別!ニキビに効く成分一覧

ニキビの種類 作用 成分
白ニキビ(白色面皰)
黒ニキビ(黒色面皰)
殺菌 ・イオウ
・サリチル酸
・イソプロピルメチルフェノール
・レジルシン
・クロルヘキシジン など
赤ニキビ(紅色丘疹) 抗炎症 ・グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸二カリウム)
・グリチルレチン酸ステアリル
・アラントイン
・イブプロフェンピコノール など
黄ニキビ(膿疱) 抗生物質 ・オキシテトラサイクリン
・ステロイド
・ミノマイシン
・ロキシスロマイシン
・ドキシサイクリン など

ニキビ跡に効く成分一覧

赤みのあるニキビ跡 ・アラントイン
・グリチルリチン酸
・サリチル酸
・レチノイド など
色素沈着のニキビ跡 ・アルブチン
・ビタミンC誘導体
・ハイドロキノン
・トラネキサム酸 など

 ニキビ・ニキビ跡には処方薬を使うのがおすすめ!

日本皮膚科学会のレポートには「炎症性皮疹に内服抗菌薬は有効か?」という問いがあります。それに対してこのような回答がなされています。(赤ニキビや黄ニキビは「炎症性皮疹」と呼ばれたりもしています。)

炎症性皮疹に,内服抗菌薬を強く推奨する

(参考:尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017

ここから、ニキビに対して処方薬を使用することがおすすめされていることが分かるでしょう。また、内服抗菌薬と同様に、クリンダマイシンやディフェリンゲル(アダパレン)、べピオ(過酸化ベンゾイル)などの外用薬の併用も推奨されています。

第0段階:微小面皰
第1段階:白色面皰(白ニキビ)、黒色面皰(黒ニキビ)
第2段階:紅色丘疹(赤ニキビ)、膿疱(黄ニキビ)
第3段階:瘢痕治癒(ニキビ跡)

にきびには第0段階から第4段階までの4つの段階に分かれており、赤ニキビや黄ニキビ、ニキビ跡が第2段階、第3段階をさします。

ここまでくると既に進行してしまっているので、処方薬で治療するほうが確実で早く治るでしょう。最近はオンライン診察というものがあるので気軽に医師の診察を受けることができます。

ニキビ跡におすすめの内服薬

赤ニキビにおすすめの抗炎症の内服薬

赤ニキビの参考

  • ・ロキシスロマイシン
  • ・ミノサイクリン
    ・ビブラマイシン(ドキシサイクリン)
  • ・ファロペネム

ビブラマイシン(ドキシサイクリン)は抗炎症作用があり、ニキビの治療薬として「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」でAランクを獲得。炎症性皮疹に対して内服するのを強く推奨されています。

ミノサイクリンはドキシサイクリンと同等の効果が期待できるのですが、ドキシサイクリンよりも副作用があるため、推奨度が少し下がってしまっています。それでもニキビやニキビ跡の治療に高い効果を期待できるでしょう。

ロキシスロマイシンやファロペネムの内服も推奨となっています。しかし、ドキシサイクリンやミノサイクリンよりもほどの推奨度はないものとなっています。

黄ニキビにおすすめの抗生物質の内服薬

黄ニキビの参考

  • ・ファロム錠
    ・ミノマイシン錠

ミノマイシンはテトラサイクリン系の抗生物質。これはニキビの治療以外に幅広い感染症に使用されているものになります。このミノマイシンが細菌内に取り込まれることで、たんぱく質の合成を阻害。最近の発育を抑制して増殖を抑えます。。

ファロムはペネム系の抗生物質。赤ニキビや化膿しているニキビに効果的です。しかし、炎症を起こしていないニキビにはあまり効果を期待できないでしょう。どちらもたんぱく質の合成を妨げることでアクネ菌の増殖を防ぎます。

ニキビ跡におすすめの内服薬

ニキビ跡の参考

  • ・シナール
    ・ノイロビタン
    ・ユベラ

シナールの成分はアスコルビン酸とパントテン酸カルシウム。継続的に服用することで美白効果や皮膚の細胞の老化を防ぐ抗酸化作用があります。さらに、コラーゲンの生成を促し、肌のハリやニキビの炎症の改善などの効果も期待できるでしょう。

ノイロビタンはビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB6などを配合したものです。これらのビタミンを補うことで、糖質の代謝を促したり、皮膚や粘膜などの細胞の再生、肌荒れやニキビの改善などの効果があります。

ユベラは配合された成分により肌のターンオーバーを促進。シミやそばかす、ニキビ、ニキビ跡が改善する効果があります。

内服薬の効果はどれくらいででるの?目安は?

内服薬の効果はどれくらいで出る?

ニキビの治療は早くても2週間、平均的には大体3カ月程度はかかると思っておくといいでしょう。短期間で効果が得られるものではないので、焦らず気長に待つようにしてくださいね。

また、症状が進行してしまっている場合はこれよりも長い期間を必要とすることがあります。色素沈着しているものは1か月~数カ月かかり、1年以内には薄くなっているでしょう。

早く治したい、待てないという方はレーザーやケミカルピーリングといった美容皮膚科で行う治療を考えてみてもいいかもしれません。

処方薬と市販薬の違い

市販の内服薬と処方される内服薬の違い

市販薬はビタミンを補うことでニキビをできにくくするようなものがありますが、ニキビの治療薬というわけではありません。

また、市販薬は処方薬と比べて薬の成分が弱いものがほとんどなので、進行してしまったニキビの改善効果は期待できないでしょう。

そのため、やはり処方薬と比べてニキビの治療という目的では効果がどうしても劣ってしまいます。

処方薬は高い効果を期待できますが、医師からもらわないといけないため、入手するハードルが少し上がります。しかし、最近はオンラインで診察を受けて自宅にお薬を郵送してくれるというものもあるので、処方薬ももらいやすくなっています。

確実にニキビを改善したいという方は処方薬を使用するのがおすすめです。詳しくはこちらを参考にしてみてください。

ニキビ・ニキビ跡は市販薬で治せる?

疑問を持つ人

軽いニキビであれば市販薬でもニキビの治療の効果を得ることはできます。しかし、症状が進行しているニキビ・ニキビ跡の場合は治すことが難しいものが多いでしょう。

赤みのあるニキビ跡や色素沈着のあるニキビ跡であれば時間はかかるかもしれませんが、改善できます。しかし、クレーター状のものは市販薬で治療するのは難しいです。

なんとかして自力で治したいと思っても、誤った方法をとっているとなかなかニキビが治らないどころか、かえって悪化させてしまう可能性もあります。そうならないために早めに皮膚科を受診して適切な処置を受けるようにしてください。

ニキビを悪化させないために日常でできること

紫外線から肌を守る

紫外線から肌を守る

肌を紫外線から保護するために、日焼け止めや日傘を使用するようにしましょう。

日焼け止めは「ノンコメドジェニック」と記載されているものを使用するのがおすすめです。これはニキビができにくい成分で作られているもののことです。

また、日焼け止めはSPFやPAという値だけでなく、こまめな塗り直しも必要になるので、スプレータイプのものを持っておくのもおすすめですね。

紫外線を浴びることで肌のバリア機能の低下を招くことに。紫外線によって肌の水分量が低下し、皮脂が分泌されるようになるので、ニキビができやすくなるというわけです。シミやしわ、乾燥などの原因にもなります。

〈肌のバリア機能〉
肌を乾燥させないように水分を保持したり、外部からの刺激や細菌などの異物の侵入を防ぐ役割を持っている。

丁寧な洗顔をする

洗顔で肌に刺激を与えない

洗顔は洗顔料をしっかりと泡立てて優しく包みこむように洗うようにしましょう。皮脂を落としてきれいにしたいと思って肌をごしごしと洗うと肌に必要な皮脂までも流してしまうので肌が乾燥しやすくなってしまいます。

また、肌のバリア機能が低下してしまうので、ニキビなどの肌トラブルが発生しやすくなるので摩擦を与えすぎないようにしてください。

熱いお湯で洗う、何度も顔を洗う、洗顔の時間が長い、洗浄力の高い洗顔料を使うなど、心当たりのある方は気を付けようにしましょう。

栄養バランスのいい食事を摂る

ニキビを改善するために日々の食事を改善する

にきびを予防・治療するためにはこのような栄養素を積極的に摂るようにしてください。

  • ・ビタミンA
    ・ビタミンB群
    ・ビタミンC・ビタミンE

ビタミンAは肌の新陳代謝の補助をしてくれますし、ビタミンB群は皮脂のバランスを整えたり、ターンオーバーを促進してくれる原木があります。

ビタミンCやビタミンEもそれぞれニキビを治すために重要な役割を果たしてくれるので積極的に摂取するようにしましょう。

糖分や脂質の多い食べ物の摂取を減らすということも、併せて考えていけるといいですね。

しっかりと保湿する

ニキビ対策に保湿をする

ニキビを治すためには化粧水や乳液、保湿クリームを使ってしっかりと保湿をするようにしましょう。保湿をすることで肌のバリア機能が向上し、ターンオーバーの働きを助けてくれます。

肌が乾燥すると、肌を守るために皮脂を過剰に分泌してしまい、毛穴が詰まることでニキビになってしまうんです。

さらに、肌のバリア機能が低下し、細菌などの異物が侵入しやすくなって肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。

角質のケア

ニキビを改善するために角質のケアをする

角質は適度に除去するようにしましょう。肌のターンオーバーを促し、ニキビが出来にくくきれいな肌にしていくことができます。

角質のケアを怠ると毛穴をふさいでアクネ菌が繁殖するので、ニキビができやすくなってしまいます。ニキビが新しくできるだけでなく、すでにできてしまっているニキビも症状を悪化させてしまう可能性も。

スクラブなどの肌をこすって角質を取り除くものはニキビの炎症を悪化させてしまう可能性があるのであまり使用しないようにしましょう。

お薬を使用する際の注意点

ニキビの内服薬を使用するときの注意点

市販薬にもニキビの改善に効果が期待できるものはあるでしょう。自分に合ったものかわからないという方は薬剤師さんに相談して選ぶようにするのがおすすめです。

医師に処方してもらったお薬を使用したり、市販で売られているお薬を使用する場合は、決められた用法・用量を守って使用してください。

肌に赤みが出てきたなどの異変を感じたらすぐに病院で診てもらうようにしましょう。市販薬を使用した場合はそれをもって受診するといいですね。

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