胸にできるニキビの原因は?身体の洗い方がニキビの原因にも!
不規則な生活による睡眠不足
睡眠不足によって肌のターンオーバーが乱れてしまいます。ターンオーバーは新しく細胞を作り、古い角質は垢となって剥がれ落ちていくという営みのこと。
肌は寝ている間に脳下垂体と呼ばれる所から分泌される成長ホルモンが肌のターンオーバーを促進。
しかし、睡眠時間が不足してしまうと成長ホルモンの分泌量が低下してターンオーバーのサイクルが乱れてしまいます。
ターンオーバーが乱れると、肌のバリア機能が低下し、肌トラブルが増えやすくなります。それによって肌が乾燥してしまいますし、シミや色素沈着の原因にもなるので睡眠をしっかりとるようにしましょう。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスとニキビは関係があります。とくに男性ホルモンの「テストステロン」と、女性ホルモンといわれる「エストロゲン」、「プロゲステロン(黄体ホルモン)」です。
これらのホルモンバランスが乱れるとプロゲステロン(黄体ホルモンん)などが優位になって皮脂の分泌が過剰に。ニキビができてしまうことにつながります。
このホルモンバランスの乱れはストレスや不規則な生活習慣、そして生理などが原因になるので、日々の生活習慣から見直していくようにしましょう。
テストステロンとニキビの関係
テストステロンには体力の向上や脂肪を減少させるというようなメリットがある反面、皮脂の分泌を促進する働きがあります。そのため、ニキビができやすくなってしまうことにもつながるんです。
エストロゲンと肌の関係
エストロゲンは肌のバリア機能を強化。肌の保水力を高める効果と角質を柔らかく保つ効果があります。
ニキビができる原因に毛穴の詰まりがありますが、角質を柔らかく保つことができていれば詰まってしまうということがありません。そのため、ニキビができにくくなります。
生理前になると肌が荒れるという経験をした人は多いのではないでしょうか?それは生理前になるとエストロゲンが減少してしまうことが関係しているんです。
プロゲステロン(黄体ホルモン)と肌荒れの関係
プロゲステロンは男性ホルモンのテストステロンと同様に皮脂を分泌させる作用が。
とくに、排卵後から次の整理までのは肌の調子が悪くなったと感じる方も多いと思います。それはエストロゲンよりもプロゲステロンの方が優位になってしまうからなんです。
衛生面の問題
胸は手足よりも発汗量が多くなってしまいます。手足や額、顔の汗はこまめにハンカチやタオルで拭きとるという人も多いでしょう。しかし、胸の汗はどうでしょうか?
あまりこまめにふき取らないという方もいると思いますし、拭きたいと思っても人前ではできないから放置してしまう。そんな方が多いと思います。
しかし、汗をかいたまま放置してしまうと、角質と混ざりあうことで毛穴に汚れが溜まって雑菌が繁殖しやすい環境に。その結果ニキビができてしまうことにつながります。
また、日焼け止めを塗っているという方も多いと思いますが、それらを落とし切れていないということもニキビを悪化させてしまう原因になるので注意しましょう。
衣類の擦れなどの刺激
胸元は蒸れやすいため、細菌が繁殖しやすい環境にあるといえます。そんな胸元で肌着などの衣服が肌に擦れてしまうと、毛穴で炎症が起きやすくなったり、ニキビができやすくなってしまいます。
アクセサリーや髪の毛などの刺激にも気を付けるようにしてくださいね。
胸のニキビを治す5つの方法!
肌を清潔に保つ
胸元のニキビを治すために大切なのは肌を清潔に保つことです。ニキビができる原因は皮脂分泌が過剰となることで毛穴が詰まってしまうから。
日常生活の中でこのようなことに気を付けてくださいね。
-
・下着や肌着をこまめに洗濯する
・シャンプーやボディソープが体に残らないようしっかり洗い流す
・日焼け止めをしっかりと洗い流す
・こまめに汗を拭きとる
胸元の汗が気になってもこまめにふき取ることができないという人は胸専用の汗パッドを使用してみるのもいいかもしれません。
規則正しい生活をする
規則正しい生活リズムは肌のターンオーバーを正常に整えるために欠かせません。規則正しい生活リズムを具体的に言うと睡眠と食事です。
睡眠不足になるとターンオーバーが乱れてしまうので、しっかりと睡眠時間を画するようにしてくださいね。
しっかりと睡眠時間を確保できないという人はせめて質のいい睡眠(ノンレム睡眠)をとれるようにしましょう。
また、脂質や糖質の多い食事はニキビが発生してしまう原因になってしまうので、たんぱく質やビタミン、食物繊維など、様々な栄養素をバランスよく摂取していくようにすることが大事です。
丁寧に保湿をする
ニキビを早く治すためには保湿が重要です。保湿がしっかりされていないと、肌が乾燥してしまい、ターンオーバーの乱れにつながるので、ニキビを発生させてしまうことになるんです。
また、保湿をしないことで肌の水分が不足してしまうと、それを補うために過剰に皮脂を分泌。過剰に分泌された皮脂によっても毛穴が塞がってニキビができやすくなるのでしっかりと保湿をするようにしましょう。
市販薬を使ってみる
ニキビには白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビの4つの種類があります。それぞれのニキビで薬の選び方は変わってくるので自分に合った薬を選ぶようにしてくださいね。
白ニキビ・黒ニキビにおすすめの成分
白ニキビや黒ニキビは、皮膚が炎症を起こしておらず、毛穴が詰まってしまっている状態や詰まっている皮脂が酸化して黒くなっている状態です。
そのため、白ニキビ(白色面皰)・黒ニキビ(黒色面皰)は「イオウ」や「サリチル酸」などの殺菌効果のある成分が配合された薬を選ぶようにしましょう。
赤ニキビにおすすめの成分
赤ニキビ(紅色丘疹)は白ニキビや黒ニキビが進行して炎症を起こしてしまっている状態です。
そのため、赤ニキビ(紅色丘疹)は「グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸二カリウム)」や「グリチルレチン酸ステアリル」、「イブプロフェンピコノール」などの抗炎症作用のある薬を選ぶようにしましょう。
黄ニキビにおすすめの成分
黄ニキビ(膿疱)は炎症を起こしてしまった赤ニキビが化膿してしまったニキビのことを言います。
そのため、黄ニキビ(膿疱)には「ミノマイシン」や「ロキシスロマイシン」、「ドキシサイクリン」などの抗生物質の薬を選ぶようにしましょう。
美容皮膚科の薬や治療を受ける
美容皮膚科の薬は市販薬とは違ってニキビの治療用のお薬があります。市販薬はニキビの治療を目的としていないモノや、ニキビの治療が目的でも成分は弱いものがほとんどです。
そのため、確実にニキビを治したいという場合は美容皮膚科でお薬を処方してもらうのがおすすめ。
また、レーザー治療やケミカルピーリング、イオン導入など、お薬以外での治療方法もあるので、気になる方は一度相談してはいかがでしょうか。
最近はオンライン診察というものがあって、オンラインで診察をしてお薬は郵送で届くというものもあるので時間があまりとれないという方はこれを利用してみるのもいいですね。
それニキビじゃないかも?胸のニキビに似た病気がある!
マラセチア毛包炎
マラセチア毛包炎とは、マラセチアと呼ばれる真菌に感染することで発症する病気のこと。皮脂のが多い部分を中心に症状が現れるため、皮脂の分泌が多いとマラセチアが繁殖しやすい環境になります。
胸のニキビとマラセチア毛包炎の違い
マラセチア毛包炎はニキビと同様の症状が現れます。ただし、一つひとつのぽつぽつが比較的均一であったり、表面に光沢があるのが違いになります。
また、ニキビはアクネ菌が原因ですが、マラセチア毛包炎はマラセチアという真菌が原因です。
症状・対策
症状は、毛穴に一致する形で赤いぽつぽつとしたものが発生し、ひどくなると同時に白い膿も見られるようになります。
対策としてはイトラコナゾールやフルコナゾールなどの抗真菌薬が使用されています。塗り薬のみでも治ることはありますが、効果が十分でない場合は飲み薬として使用されることも。
また、胸のニキビと同様に汗をこまめに拭いたり、しっかりとシャワーなどで流したりして肌を清潔に保つようにしましょう。
粉瘤(アテローム)
粉瘤(アテローム)とは皮膚の内側に袋状の構造物ができ、その中に皮膚から落ちるはずだった角質や皮脂が溜まって膨らんでしまった腫瘍(嚢腫)の総称。
良性の腫瘍ですが、中央に黒点状の開口部があり、悪臭の原因にもなったり見た目が気になるという方は一度皮膚科に行ってみるのがいいかもしれません。
特徴・治療方法
溜まってしまった角質や皮脂は勝手に排出されることはないので放置しておくと少しずつ膨らんでいきます。また、開口部が黒い点になっているのも特徴です。
治療方法としては、局所麻酔による日帰りの手術で切除したり、一部に4mmほどの穴をあけてくりぬく、へそ抜き法といわれる方法があります。
よくある質問
Q1. ニキビを治すにはどれくらいの期間がかかる?
比較的症状の軽いニキビの場合は放置して大体1週間~10日くらいで治ることが多いです。
しかし、症状が進行してしまった場合は数週間かかるものもあります。
Q2. ニキビを放置するとどうなるの?
ニキビを放置してしまうとアクネ菌が繁殖して悪化してしまいます。症状が進行してしまうとニキビ跡になってしまう可能性もあるので注意しましょう。
Q3. ニキビをつぶすのはだめ?
ニキビをつぶしてしまうとそこから雑菌や細菌が入るのでかえって悪化しまう可能性があります。つぶさないようにしましょう。
Q4. ニキビができやすい人の特徴とかはあるの?
ニキビができやすい人は生活習慣が乱れている人やストレスが過度にかかっている方、肌のバリア機能が低下している方です。
糖質や脂質の摂りすぎやホルモンバランスの乱れが皮脂の過剰分泌につながってニキビができやすい肌になります。
コメント